1999年7月31日
豊中星空観察会レポート






篠原さんレポート

日時 : 7月31日(土)

場所 : 服部緑地

参加スタッフ  : 天筒、森部、茶木、柳、福地、時友、楠、太田、田中(庸)、篠原

特別参加スタッフ: 田中(和)、森部家族、時友友人

観望参加者人数 : 約40名

望遠鏡で観望した物:金星、火星、天王星、海王星、月、アルビレオ、

ダブルダブルスター、M6,7,8,13,17,20,27,57、謎の物体

         

 当日昼は雲が多く、夜の観察会はキャンセルかと思いましたが、夕立の後、
晴れ間が見えて来たので、行くだけ行ってみようと服部緑地に向かいました。
現地着6:05。皆で、機材を広場に運びそれぞれ組立ている間に、晴れ間も
増えてきました。(皆の日頃の行ないがいいからでしょうか?)
まわりで散歩やジョギングをする人達も多いので、軽く宣伝もしておきました。
田中カズさんがお子さんを連れて参加してくれました。

 ▼ 明るいうちに準備、準備 


















 沈みかけの金星が雲間に見えたので、見やすい位置にドブソニアンを移動し、
見てもらいました。三日月のように欠けた金星がはっきりと見えました。
金星が満ち欠けする事を知らない子供達がびっくりしていました。
金星を入れたのは移動可能な軽量望遠鏡だけで他の重量級望遠鏡は皆、
待機状態にありました。

 ▼ ほら、ほら、金星見えてるよ! 

















 と丁度その時、天頂にやわら、明るい物体が・・。
なななんだ!!!???ベガより西方向で、その明るさはマイナス6等〜2等
位に変光しており、動いているから、星でもなし。
飛行機や、人工衛星とは感覚的にはっきり違う。
望遠鏡で見てみるとフクロウ星雲をくっきりしたような形で、蛍光灯のように
白い球状の物体に左右の目の様なものが見え、そこから黒いヒモの様なものが
伸びており、ヒモの先には赤色の小さな物体が見えていました。
いよいよ「未知との遭遇」かと、一同騒然。しかも私達が追いかけている間に、
な、なんとこの物体が破裂したのです。
星屑の様なキラキラした光と、下の物体が離れていく様子を、しばらく観察
することができました。
見始めからいろんな声が飛び交いました。「ベガ?」動いてるでえ。
「ミラーボールの人工衛星?」ちゃうちゃう。あんな明るくない。「テポドン?」
ついに来たか?「地球外生物?」うーん。あり得る。で、皆と話しながら、
時友説によるラジオゾンデ(気象観測用気球)だろうと勝手に決めました。
(独断と偏見です。)

そんな事があった後、本来の観察会に戻りましたが、公園とはいえ都会地
なので、明るくて、本でも読めそうな感じでした。まわりの水銀灯も望遠鏡を
のぞくのには邪魔物でしたが、その分沢山の人達が行き来して、立ち寄って
くれました。市の公報を見て来てくれた人達もいますが、通りすがりの人が
殆どでした。服部緑地ならではだと思いました。
それぞれの望遠鏡で得意分野?を入れていました。(向き不向きもあります
しね。)星雲、星団がこんなところで確認できるとは思いませんでしたが、フィ
ルターを入れると結構良く見えました。森部さん、時友さん、篠原の3人が
それぞれ異なるフィルターを入れましたが、いずれも効果大だったようです。
初めて見る人でもM57やM27が豊中市内でわかるのですから、
さすが、ネビュラフイルタ−(商標名でなく総称として)だと実感しました。
又、天王星や海王星やも見ることができるのは、さすがLX200だと思いまし
た。スタッフも楽しめた観察会でした。

 ▼ なかなかの盛況 

















アッという間に時間が過ぎてしまい、東の空から出てきた月を観察したのを
最後にお開きとなりました。
今回の観察会では、お客さんが多からず少なからずで、特に待つ必要も
なく、皆さん楽しむことができたのではなかったかと、思います。 以上。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

追記(茶木)

例の未確認飛行物体について、京都大学理学部地球物理学教室に問い合わ
せてみましたので、以下に報告致します。

上記教室の信楽研究所ではラジオゾンデを使って大気観測を行っており、
そのゾンデの全体像は下記のようになるようです。
乳白色のゴム製のバルーンの下に白い糸があり、その下にオレンジ色のパラ
シュート、さらにその下にラジオゾンデ(測器)、という形状だそうです。
こんなイメージです。

        ○:バルーン(乳白色)

        |

        |

        |

        △:パラシュート(オレンジ色)

        |

        □:ラジオゾンデ(水色の小さな箱、20cm×10cm×5cm)


この絵ではみな同じくらいの大きさになっていますが、実際のバルーン
は破裂時には直径十メートル位の大きさになっているだろうとの事です。

この研究所では7月28日より、連日3時間起きに各日数発のラジオゾンデ
が放球され、29日と30日に挙げられたもののうち、それぞれ一発が茨木
市内で落下しているそうです。31日に挙げた物が豊中市上空に飛んだ
可能性は十分高いようです。(おもしろくなってきました。)

しかも、なんと7月31日 17:30に放球したラジオゾンデが19:17頃に
上空37km付近で破裂しているそうなのです。(時間、高度には
多少の誤差があるようです。)

これだぁ。!!

色、形、大きさ(篠原さん計算の結果7,8m?)、破裂時間から言って、
私達の見た怪しげな物体はこのラジオゾンデにほぼ、間違いないだろうと
推測されます。

研究所の方も、ラジオゾンデの破裂の瞬間を目撃したなどという話は一度
も聞いたことがないそうで、びっくりされた様子です。
写真かビデオに納められなかったのが唯一残念ですが、目撃できただけ
でも、十分収穫がありましたし、猛烈興奮しました。
京大理学部地球物理学教室の山村さん、古本さんにも感謝しております。

今度ラジオゾンデ打ち上げ観望でも企画しましょうか?!







[ 戻る ]