天筒会長のヨーロッパ日食レポート






ハンガリ日食行

 何年来か念願のヨーロッパ日食旅行 晴天率と云う問題があったが、その時まかせだ
と中欧と決めた。ハンガリーの首都ブタペストから西方へ2時間のバラトン湖畔である。
海の無いハンガリーでは唯一の海である。琵琶湖より大きい。その畔の豪華なホテル
の庭出見られるのが魅力。柳等の木の繁って陰多く、きれいな芝生は100mx3-400mは
ある。
 当日11日、目を覚ますと雨が降っている。あきらめて一眠り、今度目を覚ますと
となんと快晴である。今回も神に見捨てられなかった。勇躍湖畔の視察に行く、2百
余の仲間は準備に余念がない。混じって外国の観測者もあり、他はパンツとビキニの
水浴客(外人)なのである。が水はきれいではなく、30cmも見えない。僕はホテル
各室にあるベランダを利用することにする。資材(といってもカメラ3台と2三脚そ
の他だけだが)を運ぶ世話が無い。テレビはイギリスの日食を放映している。南面
1.5x5m くらいで天頂も開いている。フィルターは用意してない。欠けて行く過程を
目で楽しみ第二接触から第三接触の間だけを撮ろうというわけ。いよいよ太陽が細く
なり、刻々迫るダイヤモンドリングを待つ緊張の時は何年もの時間とそれに費用の凝
縮した貴重な瞬間である。専ら太陽を見つめ目に焼き付けシャッターの速度を変えて
撮り続ける。今まで見たことの無いくらいのプロミネンスガが太陽を取り巻く。特に
左かわは見事、コロナは小さい。ちらちらしているのは薄雲が通過しているため。真
っ暗な空に金星が輝く。他に星は見えない。外の景色をばかちょんで撮る。フラッシ
ュでも。3分半は瞬く間。コロナが小さくなったと思った瞬間パッと輝くダイヤ。あ
ちらこちらで大歓声が上がる。
 皆の評価は80%。太陽の2倍くらいに広がるはずのコロナを見なかったので。そ
れでこそ日食病が起こって又今度と云うことになるのだ。2001年にアフリカで会
いましょうと誓い合った。
あとの20%はブタペスト・ウィーン・ミュンヘン・ミラノ・ベニス・フィレンツェ
・ローマ・ナポリ・ポンペイで補って余りあった。
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